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廃プラスチックの買取相場を種類別に徹底解説!0〜80円/kgで有価化や処分費を分かりやすく解明

あなたの工場や倉庫から出る廃プラスチックは、本来ならお金になるのに、知らないうちに「処分費30〜80円/kgを払い続ける資産」になっているかもしれません。現在、PPやPEなどきれいな粉砕品は0〜80円/kgで有価買取される一方、汚れや混載があるだけで、同じ量が一気に「有料処分」に落ちます。つまり、問題は相場そのものではなく、自社の廃プラスチックがどのラインに判定されているかを把握していないことです。この記事では、PP・PE・PS・PET・PVC・ABSといった種類別の買取相場を、形状別・状態別に分解し、「有価」「無料回収」「有料」の境目を1kgあたりの数字で具体的に示します。そのうえで、混合廃棄物扱いで処理費が跳ね上がる典型パターン、無料回収からの後出し請求、高価買取だけをうたう業者の見抜き方、分別と保管による単価アップの現場ノウハウまで一気通貫で整理します。関東エリアで廃プラスチック買取業者を探している担当者が、今日から上司に「なぜこの単価なのか」「どうすれば有価買取に戻せるのか」を説明できる状態になることが、この記事のゴールです。

廃プラスチックの買取の相場を種類ごとにざっくり俯瞰する「0円〜80円/kg」のリアル

「うちの廃プラ、売れる側か、処分費を払う側か」。ここが読めると、毎月の処理コストがガラッと変わります。相場のざっくりレンジは0〜80円/kgですが、この幅の正体を押さえておくと、担当者としての一手がかなり打ちやすくなります。

PPやPEやPSやPETなど主要樹脂の廃プラスチック買取の相場感と、なぜこんなに幅が出るのか

まず、主要樹脂ごとの「きれいで、まとまった量が出る」ケースを前提にした目安です。

樹脂種類 代表例 目安レンジ 相場が付きやすい条件
PP コンテナ、PPバンド 30〜80円/kg 単一素材、粉砕品や成形品、油汚れ少なめ
PE ストレッチフィルム 20〜60円/kg 透明・無着色、紙ラベル少なめ
PS 成形トレイ類 10〜40円/kg 発泡でない、食品残渣が少ない
PET ボトル、シート 10〜40円/kg 他樹脂混入なし、ラベル・キャップ分別済み

ここから汚れ・異物・混載・ロット不足・保管状態が1つ崩れるごとに、数円〜十数円ずつ削られていき、最終的には0円(引き取りのみ)〜処分費ゾーンに落ちていきます。

私の視点で言いますと、「何円/kgで売れるか」より前に、現場でまず見るのは“このまま再生ラインに乗せられるかどうか”です。ここでNGとなる要因が多いほど、単価がどんどん落ちる構造です。

粉砕品と成形不良とペレットやフィルムの形状別で単価が変わる納得の理由

同じPPでも、形状でここまで見え方が変わります。

形状 傾向
ペレット バージン/再生ペレット 最も高値。ほぼ原料扱い
粉砕品 粉砕コンテナ、ランナー 30〜80円/kgの上限ゾーン
成形不良品 シュート品、不良品 粉砕前提なら粉砕品より数円マイナス
フィルム・シート ストレッチ、ラミ袋 汚れ・異物で評価が大きくブレる

理由はシンプルで、「そのまま溶かして再生できるか」「追加の手間とコストがどれだけ掛かるか」です。
例えば、同じPEでも「透明ストレッチフィルム・パレット単位・屋内保管」であれば、再選別コストが小さいため有価買取になりやすくなります。逆に、紙ラベル付き・食品残渣付きの雑多なフィルムは、洗浄や選別の手間が重なり、あっという間に買取ゼロ〜処分費ゾーンまで落ち込みます。

廃プラスチック買取価格と処分費の境目を1kgあたりの数字で一撃イメージ

担当者として押さえておきたいのは、このざっくり3ゾーンです。

ゾーン 目安単価イメージ 状態イメージ
高値買取ゾーン 30〜80円/kg 単一樹脂・粉砕品やきれいな成形品・ロット数トン単位
ボーダーゾーン 0〜20円/kg 軽い汚れ・少量混載・ロット不足(数百kg程度)
処分費ゾーン -30〜-80円/kg 雑プラ混合・水分/汚れ多い・発泡品・少量スポット

「マイナス」の意味は、1kgあたり30〜80円前後の処分費を支払うイメージです。
きれいなPP粉砕品が40円/kgで売れている工場の隣で、同じPPを紙と金属でぐちゃぐちゃに混ぜて出している倉庫が、同じ重量を-50円/kgで処分しているということも現場では珍しくありません。

ポイントは、

  • 単価を上げるより先に、処分費ゾーンに落ちない設計をする

  • 樹脂ごと・形状ごとにラインを分けておくことで、ボーダーゾーンを高値ゾーンに引き上げる余地が生まれる

この2つです。ここが押さえられている現場とそうでない現場では、年間数十万円〜数百万円レベルで「廃棄コストの差」がついていきます。

種類ごとの廃プラスチック買取の相場表と有価や無料や有料のラインを見抜くコツ

「自社のプラごみ、これってお金になるのか、それとも処分費コースなのか」。ここを読み違えると、1カ月で数十万円単位で財布からこぼれ落ちます。鍵は、樹脂の種類×状態×量です。

私の視点で言いますと、単価そのものより「有価ゾーンに乗せられているかどうか」を冷静に見極める担当者ほど、トータルコストをしっかり抑えています。

PPやPEやPSやPETやPVCやABSの種類ごとに見る、関東エリアのリアルな目安相場レンジ

関東エリアで、工場や倉庫から出る産業系の廃プラスチックを前提にした、おおまかな目安です。市況や条件で動きますが、0〜80円/kgのどこに着地しやすいかをつかむ指標として使ってください。

樹脂種類 典型品例 きれいな単一材(目安) 汚れ・混載気味(目安) コメント
PP コンテナ・パレット・PPバンド粉砕 30〜80円/kg 0〜20円/kg 粉砕品や成形不良で単一なら高値ゾーン
PE(HDPE含む) パレット・タンク・ストレッチフィルム 20〜60円/kg 0〜20円/kg フィルムは透明・無印字が強い
PS 成形トレー・家電外装 10〜40円/kg 0〜10円/kg 発泡は別扱いでマイナス査定リスク
PET ペットボトル・ペレット 20〜60円/kg 0〜20円/kg ラベル・キャップ分離で評価アップ
PVC パイプ・建材端材 0〜20円/kg 有料処分になりやすい 塩素を嫌われ、有価ゾーンは限定的
ABS OA機器外装・自動車部品 10〜50円/kg 0〜10円/kg 金属入りやガラス入りは要注意

ここで押さえたいポイントは3つです。

  • PPとPEの単一材粉砕品が、もっとも有価買取になりやすい柱

  • PVCと発泡系PSは、有価を狙うより「どうマイナスを抑えるか」を考える領域

  • 同じPPでも、成形不良のランナーと油まみれのコンテナでは、世界が別物として見られている

この表はあくまで関東の産業系ルートの感覚値です。実際は、原料相場と輸出規制、リサイクル設備の得意不得意で上下しますが、「うちのメイン排出物は、そもそも有価ゾーンに乗る種類か」を判断するフィルターとして役立ちます。

汚れや異物や混載やロット(3000kg以上かどうか)が廃プラスチック買取単価に与えるインパクトマップ

同じPPでも、条件が悪くなるたびに、0円ゾーンを飛び越えて有料処分ゾーンへ落ちていくのが現場のリアルです。担当者が押さえておきたい影響度をマップにしました。

要素 状態 インパクト(目安) 具体的に起きること
汚れ ほぼ無い +10〜20円/kg 洗浄不要でそのまま粉砕・ペレット化可能
汚れ 土砂・油・食品残さ -10〜40円/kg 選別・洗浄コスト増で有価→無料→有料に転落
異物 金属・紙がほぼ無し +5〜15円/kg ライン停止リスクが低く歓迎される
異物 金具付き・ラベル残り -5〜30円/kg 手選別が必要になり処理費扱いに近づく
混載 単一樹脂で分別済み +10〜30円/kg 材質証明しやすく、出口(再生ルート)が豊富
混載 PP+PS+PVCなど混合 -20〜80円/kg 混合廃棄物として30〜80円/kgの処分費帯へ
ロット 1回3000kg以上 +5〜15円/kg 直積み輸送ができ、運搬単価が下がる
ロット 数百kg単位・バラバラ 0〜マイナス 回収効率が悪く、無料回収で精一杯になりがち

現場で単価を決めている担当者は、査定前にこんなチェックをしています。

  • 樹脂の種類が聞いたとおりかをライターであぶる・比重で確かめる

  • 透明袋から中身を見て、汚れ・水分・異物をざっくりパーセンテージで判断する

  • フレコン1袋あたりの重量から、「3000kg集まるまでに何回引取が必要か」を計算する

ここで評価を落とすと、たとえPPでも「有価0円で引取ならギリギリ」「それを超えると処分費をもらわないと成立しない」という話になりやすいです。

逆に言えば、

  1. PPとPEをきちんと分ける
  2. 金属や紙をできる範囲で外しておく
  3. 3000kgクラスのまとまったロットになるよう保管スペースを確保する

この3点だけで、同じ工場から出る樹脂を無料処分ゾーンから有価買取ゾーンへ引き上げることは十分可能です。単価の細かい数字より、「どのゾーンに自社を乗せに行くか」を意識して現場改善することが、最終的なコスト削減に直結します。

廃プラスチックの処分費は1kgいくら?処理費が30〜80円/kgに跳ね上がる危険ゾーン

「気づいたら産業廃棄物の請求書が倍になっていた」現場でよく聞く話です。リサイクルできるはずのプラスチックが、少しの油断で1kgあたり30〜80円の処分費ゾーンに落ちていく流れを、ここで一気にほどいていきます。

廃プラスチックが混合廃棄物扱いになった途端に処分費が一気に高くなる構造を丸裸に

有価で引取できるのは、買取側が単一樹脂+一定量+再生しやすい形状と判断できたときだけです。PPだけ、PSだけ、PETだけ、といった状態なら粉砕品にしてリサイクルルートへ回せますが、ここに紙くずや金属、別種類の樹脂が混じった瞬間、扱いは「混合廃棄物」に変わります。

混合になると、受け入れ側は

  • 人手での選別コスト

  • 異物処理の処分費

  • リサイクルできない残渣の焼却・埋立費

をまとめて見込むため、kg単価が一気に処分費レンジへシフトします。私の視点で言いますと、単価交渉より先に「混ぜない仕組み」を作った現場ほど、トータルコストが確実に下がっています。

廃プラスチック買取が無料回収だと思い込んでいたのに、あとから処分費請求が飛んでくるまでのリアルストーリー

現場でよくあるのが「無料回収と聞いていたのに、数ヶ月後に処分費の請求書が届いた」というケースです。流れを時系列で見るとこうなります。

  1. 電話や口頭で「そのくらいなら無料で引取できますよ」と言われる
  2. 契約書・マニフェストで単価や条件を明記しないまま排出開始
  3. 実際に出てきたプラスチックが想定より汚れ・異物だらけ
  4. リサイクル不能分が増え、受け入れ側のコストが肥大
  5. 数回の引取後、「実態に合わせて」処分費を遡って請求

ここで防ぎたいのは、条件が文字になっていない状態で出し始めることです。最低でも、

  • 樹脂の種類

  • 汚れの程度(油・ラベル・金属)

  • 1回あたりの排出量(kg)

を写真付きで共有し、無料なのか有価なのか、それとも処分費レンジなのかを、書面やメールで残しておくことが欠かせません。

発泡スチロールや汚れたフィルムや少量雑プラがマイナス査定になりやすいワケ

同じプラスチックでも、体積はあるのに資源としての中身が薄いものはマイナス査定になりがちです。

  • 発泡スチロール(PS発泡)

    • かさばるのに重さが出ず、kgあたりの運搬コストが高い
    • 汚れや付着物があると減容機にもかけにくい
  • 汚れたストレッチフィルム・農業用フィルム

    • 泥・油・水分を落とす前処理が必要で、リサイクルコストが高い
  • 少量の雑プラ(多種類樹脂の混在)

    • PP、PS、PVCなどを選別するだけで人件費が嵩み、有価より処分が前提になる

イメージとしては、トラック1台分を埋めても、実際に売れる樹脂が数百kgしか入っていない状態です。これでは買取どころか、受ける側としては「引き受けるだけで赤字」になり、30〜80円/kgの処分費を提示せざるを得ません。

処分費や運搬費をトータルで見たときの絶対に組み合わせてはいけないパターン

危険なのは、単価だけに目が行き、運搬費との掛け合わせで赤字になるパターンです。代表的なNG組み合わせを整理します。

パターン 内容 なぜ危険か
1 発泡スチロールを少量ずつ頻繁に排出 軽くてkgが稼げず、運搬費が処分費を上回りやすい
2 汚れたフィルムときれいなPP成形品を同じフレコンに投入 全体が混合扱いとなり、本来有価のPPまで処分費レンジに巻き込まれる
3 300kg程度の雑プラを遠方の業者へ都度出荷 有価どころか、輸送コスト込みで1kgあたりの実質コストが跳ね上がる
4 金属付き樹脂パレットを解体せずそのまま排出 金属と樹脂の両方のルートに乗せられず、高い混合廃棄物単価での処分になりやすい

ポイントは、「kg単価」×「排出量」×「運搬距離」の掛け算で見ることです。たとえ処分費が30円/kgと安く見えても、軽くてかさばるプラスチックを少量ずつ出していれば、1回あたりの請求額は簡単に想定をオーバーします。

実務では、樹脂ごとにフレコンを分けてロットをまとめる、粉砕品にして密度を上げる、混ざりやすい場所に掲示でルールを見える化する、といった一手を打てるかどうかで、年間の処理コストが大きく変わります。

高価買取の宣伝だけでは危ない?廃プラスチック買取業者の選び方と見抜き方

派手な「高価買取○○円/kg」に飛びつくと、数カ月後に処分費の請求書だけが手元に残ることがあります。現場で本当に差がつくのは、単価よりも「条件の中身」と「書面の精度」です。

何円/kgだけで比べて痛い目を見た現場のケーススタディから学ぶ

ケース1:PP粉砕品が一夜で有価から有料へ
成形工場がPP粉砕品をA社に50円/kg、B社に55円/kgで見積り依頼しました。B社を選んだ結果、引取当日に「水分と異物が多いので有価は難しいですね、処分30円/kgです」と現場で条件変更。事前の条件は口頭だけで、契約書も「プラスチック類一式」と曖昧。抗議しても「現物優先」で押し切られ、半年で数十万円のマイナスになりました。

ポイントは3つです。

  • 材質とグレードを文書で明記していない

  • 汚れや水分の基準を事前にすり合わせていない

  • 単価しか比較せず、査定ルールや減額条件を確認していない

私の視点で言いますと、単価差5円/kgより「減額の裁量を誰がどう握っているか」の方が、トータルコストに直結します。

産業廃棄物処理業者やプラスチック買取業者、それぞれに確認すべき5つの急所ポイント

見積り段階で、最低限ここだけは押さえておきたい急所を整理します。

区分 急所ポイント チェックすべき内容
共通 許可と実績 産業廃棄物収集運搬・処分の許可、どの樹脂をどの程度扱っているか
共通 査定基準 汚れ・水分・異物率ごとの減額ルール、写真で事前確認してくれるか
買取 相場連動 原料価格が変動した際の単価見直しルール、期間固定か相場連動か
処理 処分単価 混合廃棄物になった場合のkg単価、最低ロットと運搬費の扱い
契約 書面の中身 有価/無価/有料の条件、マイナスに切り替わるトリガーの明文化

特に「無料回収」と言われた場合は、

  • どの材質・形状まで無料か

  • どの状態から有料に切り替わるか

を契約書か覚書に落とし込んでおくことが、トラブル防止の決め手になります。

LINEやメールのやり取り例からわかる、業者へ伝えるべき情報フルセット

単価を有利にしつつ、あと出し減額を防ぐには、最初の一通で情報を出し切ることが重要です。現場で実際に使われている情報セットは、次の通りです。

  • 排出場所:所在地、フォークリフト有無、トラックの進入条件

  • 材質:PP、PE、PS、PETなどの樹脂名と、主な用途(コンテナ、パレット、フィルムなど)

  • 形状:粉砕品、成形不良、ペレット、バラかフレコンか

  • 状態:汚れ具合、水分の有無、金属や紙ラベルの混入率の目安

  • ロット:1回あたりのkg数、発生頻度(週・月単位)

  • 写真:全体、アップ、汚れがひどい部分の3枚セット

たとえば、初回のメールは次のような組み立てにするとスムーズです。

  1. 「PP成形不良品を月1〜2トン排出、関東エリアで引取希望」など概要
  2. 上の6項目を箇条書きで整理
  3. 写真3〜5枚を添付し、「この状態での有価・無料・有料の条件を教えてほしい」と明示

ここまで出しておくと、現場下見前に「有価になり得るか」「処分費はいくらか」のラインがかなりクリアになります。結果的に、社内での説明もしやすくなり、担当者のリスクもぐっと下がります。

廃プラスチック買取を種類ごとに有利にする現場の分別と保管テクニック集

「同じ1kgなのに、置き方と分け方だけでお金が出るか処分費になるかが決まる」。現場で何度も見てきた、もったいない差がここです。私の視点で言いますと、相場表より先に見直すべきは分別と保管のクセです。

PPバンドやストレッチフィルムやコンテナなど、業種ごとに分けるだけでお金が変わる廃プラスチック

製造業や倉庫から出る樹脂は、ざっくり「同じ袋に突っ込む」か「用途ごとに分けるか」で単価が変わります。代表的な品目を整理すると、次のようなイメージです。

業種・品目例 主な樹脂 分けた場合の評価イメージ 混載した場合のリスク
梱包用PPバンド PP PP粉砕品として有価になりやすい テープや紙混入で雑プラ扱い
ストレッチフィルム PE 透明・単一なら高評価 ラベル・紙管付きで減額
プラコンテナ・パレット PP/HDPE 同形状・同樹脂なら有価の余地 金属金具付きで手選別コスト増
ペットボトルキャップ PP/PE きれいなら有価または無料回収 飲料残渣で洗浄コスト増

ポイントは「形と材質がそろっているか」です。現場でやるべきことは難しい選別ではなく、次の3つだけです。

  • 梱包材系(PPバンド・ストレッチフィルム)は一箇所にまとめて専用フレコンへ

  • コンテナやパレットは、樹脂表示マーク(PP・HDPEなど)ごとに山を分ける

  • ペットボトルキャップやトレイなど小物は、飲料残りや食品残渣を落としてから袋詰め

これだけでも、「全部雑プラ扱いで処分30〜80円/kg」のゾーンから、「樹脂ごとの有価〜無料回収」へ引き上げられるケースが増えます。リサイクル側は粉砕やペレット化のラインにそのまま流せるかどうかでコストが決まるため、手選別が要らない状態に近づけるほど単価が良くなるとイメージしておくと判断しやすくなります。

屋外保管や雨水やホコリが単価を削り取るメカニズムと、今日からできるカンタン対策

分別がきちんとしていても、保管を誤ると一気に評価が落ちます。理由はシンプルで、「重さの中身が樹脂ではなく水と泥になってしまう」からです。

  • 雨ざらしのフレコン → 水を吸って見かけのkgが増える

  • 風にさらされたフィルム → 砂やホコリが付着して異物率アップ

  • 地面直置きのパレット → 土や油がこびり付き洗浄コスト増

リサイクル工場から見ると、同じ1トンでも中身が800kgの樹脂+200kgの水・ゴミであれば、その200kg分は完全なコストです。結果として、有価だったロットが「減額」や「処分費あり」にひっくり返ります。

今日からできる対策は、どの現場でも次の3つに集約できます。

  • 屋外保管は必ず屋根の下か簡易テント内に変更し、フレコンの口をしっかり縛る

  • フレコンやコンテナはパレットの上に載せて地面の水分と泥を遮断する

  • 粉砕品や粉状の樹脂は防塵性の高い袋を二重にして、風の通り道を避ける

さらにひと手間かけられる現場であれば、「保管開始日」と「排出元ライン」をフレコンにマジックで書いておくと、業者がロットを評価しやすくなり、交渉もスムーズです。

分別と保管は、どちらも特別な設備投資は要りません。それでも、kgあたり数十円レベルで買取側と処分側の境目を動かすレバーになります。相場表に目が行きがちな場面こそ、まず足元の習慣を変えた方が、上司に説明しやすい「確実なコスト削減」につながります。

小口やオフィスや倉庫の担当者必見!廃プラスチック買取の個人や少量や持ち込みの本音トーク

少ししか出ていないのに、倉庫の隅で山になっているプラスチックはありませんか。ここをどうさばくかで、経費が「じわっと漏れる」のか「きれいに止まる」のかが決まります。

少量の廃プラスチックが有価買取ではなく、無料回収や有料処分になりやすいシビアな理由

リサイクル工場側は、数百kg〜数t単位で同じ樹脂をまとめて粉砕し、再生原料として出荷します。ところが、小口案件では次のハードルが一気に重なります。

  • ロットが数十kg〜数百kgしかない

  • PPやPEやPSが混ざっている

  • パレットやフィルムに汚れやテープが付着している

  • 引取にトラックを1台走らせる必要がある

結果として、「運搬コスト+選別・粉砕コスト>再生原料としての価値」になりやすく、有価買取ではなく無料回収か、有料処分の土俵に乗りがちです。

私の視点で言いますと、小口を有利にするコツは「単価よりも、いかに“純度”と“まとまり”を作るか」です。現場では次のように線引きされることが多いです。

状態 小口案件での扱われ方の目安
100kg未満・種類混在 有料処分になりやすい
300kg以上・PPフィルムだけ 無料回収〜わずかな有価の可能性
1t前後・粉砕済み・単一樹脂 有価買取に乗りやすい
汚れ・水分が多い kg単価が下がるか、処分費が上乗せされる

「量が少ないのに置き場を取る」というストレスを抱えるより、早めにロット目標を決めて、“貯めるルール”と“出すタイミング”を社内で決めておくと、ムダな運搬費を抑えられます。

OA機器や事務用品に含まれるプラスチックをどう扱うかを現場目線で分かりやすく整理

コピー機やパソコン、オフィスチェアなどはプラスチックの塊に見えますが、金属・基板・ガラスが複雑に組み合わさった「複合製品」です。このままでは、廃プラスチックとしての有価買取はほぼ期待できません。

現場での整理ポイントを、役割別にまとめると次のイメージになります。

品目 現場でのおすすめ扱い方
OA機器本体 産業廃棄物処理またはOAリサイクルの枠で一括相談
プラスチック製外装カバー 取り外せるならまとめて保管し、PP/ABSで分別
オフィスチェア 金属フレームとプラスチック部品を大まかに分離
プラスチック製コンテナ 割れや破損が多い場合は同じ材質ごとにストック
ペットボトル・キャップ 一般廃棄物ルートか、地域のリサイクルスキーム

ポイントは、「製品丸ごと」は複合廃棄物、「外装や容器」は樹脂として勝負できるという切り分けです。特に、PPコンテナやストレージボックスは、割れが多くても同一樹脂でまとまれば、リサイクル資源として評価されるケースが増えています。

小口の担当者が今すぐできるアクションは次の3つです。

  • OA機器・事務機器は、まず「丸ごとで引き取る業者」を軸に検討する

  • 割れたコンテナやパレットは、材質表示(PP・HDPEなど)を確認して、種類ごとにフレコンにまとめる

  • 倉庫内のストレッチフィルムやPPバンドは、ゴミ袋ではなく専用のカゴやフレコンを用意して「汚さず・濡らさず」貯める

小口だからこそ、分別と保管ルールの一工夫で、処分費を払う側から抜け出す余地が生まれます。オフィスや倉庫の片付けを「その場しのぎのゴミ出し」で終わらせず、次の見積もりで説明できるレベルの整理を意識してみてください。

相場表を鵜呑みにしないためのプラスチック原料の価格推移と廃プラスチック価格の裏側

原料の価格表だけを見て「PP粉砕品は○円/kgくらいかな」と決めつけた瞬間から、交渉は負け試合に近づきます。廃プラスチックの買取単価は、原油と輸出規制と国内リサイクル需要の三つ巴で毎月じわじわ動き、しかも樹脂ごとに反応の仕方が変わるからです。

原油価格や輸出規制や国内リサイクル需要が変わると廃プラスチック価格がどう連動して動くのか

ざっくり言えば、「バージン原料の代わりに使いたいかどうか」で廃プラスチックの評価が決まります。

原油価格が上がる
→ PE・PP・PSのペレットや高品質粉砕品の価格が先に上がる
→ その後、成形不良品やコンテナ、パレットへ波及

輸出規制が強まる
→ 海外向けに出していた低グレード品の行き場が減る
→ 汚れたフィルムや混載品は一気に「処分」がメインになり、kg単価がマイナス側へ振れやすい

国内リサイクル需要が増える
→ PETボトルやPPバンド、ストレッチフィルムのように用途がはっきりしている品は有価が維持されやすい
→ PVC混入や難燃グレードなど、使い先が限られる樹脂は評価が伸びにくい

イメージしやすいように整理すると、現場感覚では次のような連動イメージになります。

主な要因 上がりやすい品 下がりやすい品
原油価格上昇 PP・PE粉砕品、ペレット 汚れた雑プラ
輸出規制強化 国内で使いやすいPP・HDPE 混載フィルム、発泡スチロール
国内需要増加 PETボトル、キャップ、パレット PVC系、難燃ABS

私の視点で言いますと、同じPPでも「単一樹脂のきれいな粉砕品」と「汚れたコンテナ混載」では、市況の追い風を受けられるかどうかがまったく違います。表向きの相場より、自社の排出形態がどのゾーンにいるかを把握する方が、kg単価アップには直結します。

去年の廃プラスチック相場表で見積もり交渉してしまうと危ない落とし穴と、その回避術

1年前の相場表で「このPPなら50円/kgはいけるはず」と決め打ちして問い合わせると、現場では次のようなズレが起きやすくなります。

  • 原油が下がってバージン原料が安くなり、再生材の上限価格が落ちている

  • 海外向け輸出が止まり、汚れ品の処分コストが上昇している

  • ロット不足や水分増加で、評価ゾーンそのものが変わっている

この結果、「相場表では有価のはずが、見積りは処分費30〜80円/kg」というギャップに直面する担当者が少なくありません。

避けるためのポイントは三つです。

  • 相場表は「上限の目安」と割り切る

    掲載されているのは条件が良いケースが多く、自社の状態での買取単価とは別物と考えます。

  • 写真と数量と保管状態をセットで共有する

    汚れ具合、水分、ロットの目安を先出しするほど、後出しのマイナス査定を防ぎやすくなります。

  • 「1年前との差」を業者に率直に聞く

    「昨年この条件で○円/kgと言われたが、今は市況的にどうか」とストレートに聞くと、原油や輸出の変化を前提にした説明を引き出しやすいです。

相場表そのものは便利な道具ですが、毎回の見積りで“今の市況”を上書きしていくことが、廃プラスチックを資源として最大限に活用し、処分コストを抑える一番の近道になります。

関東で廃プラスチックやその他の不用品をまとめて相談したいときのスマートな進め方

廃プラスチックだけを個別対応していると、運搬コストと処分費ばかりが膨らみます。鉄くずやバッテリー、OA機器などをどう束ねるかで、1kgあたりの実質コストが数十円変わる場面を何度も見てきました。ここでは、工場や倉庫の担当者が「上司に説明しやすい進め方」に絞って整理します。

鉄くずやバッテリーやOA機器などを廃プラスチックと一括で進めたほうが得するケースや損するケース

私の視点で言いますと、ポイントは「有価品で運搬費を相殺できるかどうか」です。

一括対応パターン 得するケース 損するケース
廃プラスチック+鉄くず 鉄くずが数トンあり、有価で運搬費を吸収できる。トラックを満載にできる プラがほぼ混合廃棄物で処分単価が高いのに、鉄が数百kgしかなく赤字になる
廃プラスチック+廃バッテリー バッテリーが安定して出て、kg単価が高く、有価がプラ処分費を上回る バッテリーが少量で、回収のために遠方からトラックを呼ぶケース
廃プラスチック+OA機器 OA機器から出る金属や基板のリサイクルで、無料回収〜一部買取になりやすい データ消去やマニフェストが別費用で、トータルが想定以上に膨らむ

得する組み方のコツは次の通りです。

  • 有価になりやすい資源(鉄くず、アルミ、バッテリー、銅など)をできるだけまとめる

  • プラスチックはPPやPEなど有価のものと、汚れた雑プラを明確に分けて提示する

  • 1回あたりの総量を増やし、トラック1台あたりのkg単価を下げる

逆に、混載で損をする典型は「発泡スチロールや汚れたフィルムを鉄くずと一緒に引取依頼→かさばる割に価値が出ず、運搬費負け」のパターンです。処分とリサイクルを混ぜてぼやかすと、見積書の数字が読みにくくなりがちなので注意が必要です。

茨城や埼玉や千葉や東京や神奈川など関東エリアで相談する際に事前に揃えておきたい情報リスト

関東圏で業者に相見積もりを取るなら、最初の1通のメールの質で結果が決まります。以下を写真付きで渡せば、単価も条件もブレにくくなります。

1. 排出物の種類と材質情報

  • PPかPEかPSかPETか、ラベルや刻印でわかる範囲の樹脂名

  • 成形品か粉砕品かフィルムかパレットかコンテナかの形状

  • ペットボトルやキャップなど、市場で一般的な資源かどうか

2. 状態と汚れレベル

  • 油分、土砂、水分の有無(写真必須)

  • 一緒に混ざっている金属、紙、木くずの割合イメージ

  • 屋外保管か屋内保管か、フレコンかバラ置きか

3. 量と頻度

  • 1回あたりの推定総量(kgまたはm³)

  • 月間の発生量とスポットか定期か

  • ロット3000kg超が見込めるかどうか

4. エリア情報と荷姿

  • 排出場所の市区町村(茨城県西か、埼玉南部か、千葉北西部かなど)

  • フォークリフトの有無、積込時間帯の制約

  • フレコン・パレット・ドラム缶など荷姿の種類

5. 一緒に相談したい品目

  • 鉄スクラップ、アルミ、銅、廃バッテリーの有無

  • OA機器や事務用品など、解体が必要なものの有無

  • 産業廃棄物としてマニフェスト発行が必要な品目

この5セットを事前に揃え、「どこまで有価で、どこから有料処分か」「運搬費を有価でどこまで相殺できるか」を同時に相談すると、担当者目線では説明資料が作りやすくなります。結果として、処分コストだけを削るのではなく、資源として最大限に活用するリサイクル計画に近づいていきます。

この記事を書いた理由

著者 – 金和国際株式会社

茨城県坂東市を拠点に、関東エリアで不用品回収やOA機器の買取を行っている中で、「プラスチックが多いだけで、とにかく全部お金を払って処分するしかない」と思い込んでいるご担当者の声を何度も聞いてきました。実際、倉庫奥から出てきた樹脂製品や梱包材を、金属やOA機器と一緒にまとめて排出してしまい、あとから処分費の請求に驚かれたケースもあります。反対に、形状や種類、汚れの有無を少し意識して分けておくだけで、処分費が抑えられたり、有価として評価できた場面もありました。同じような悩みを抱える工場やオフィスの担当者が、「これは本当に有料処分なのか」「どこまでなら見直せるのか」を判断できる材料を持てれば、無駄なコストを減らし、説明責任も果たしやすくなります。現場で実際に見てきたプラスチック類とOA機器の出口の違いを整理し、廃プラスチックを含む不用品の扱いを少しでも有利に進めていただきたいという思いから、この記事を書きました。

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金和国際株式会社
〒306-0641
茨城県坂東市鵠戸1228
TEL:0297-38-8848 FAX:0297-38-8854

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